確かな基礎を与える 聖書の学び ボブ&ローズ ワイナー著より
"Firm foundation Bible Study in Japanese by Bob Weiner)
第1課 キリストの贖罪、人間の罪に対する神の備え
神はご自分のかたちに似せて男と女を創造されました。それは、彼らと交わりをもち、ご自分の命と愛を彼らに分け与えようとされたからでした。神は天地創造の最初の5日間を、愛する息子が住む所を備えるために費やされました。神である主は、地上の息子たちに光を与えるために、天上のすべての星と太陽と月を創造なさいました。
すべての美しい花、木、山、川やこの世のあらゆる華やかな色彩は、神がご自分のために創造された男と女が喜び楽しむために与えられ備えられたものです。 天地創造の6日目に神はご自分のかたちに男と女を創造され、彼らに命の息を吹きこまれました。 そして、神は創造されたものすべてをご覧になり、それらを良しとされました。神はおつくりになった男と女を、彼らのために準備してあった美しい園に置かれました。園には、善悪の知識の木と命の木がありました。神は彼らに、命の木を含めてどんな木から取って食べても良いと言われましたが、あるひとつの木からだけは食べてはならないと言われてました。その木の実を食べると死ぬからです。神が、愛するものたちに選択の権利
――神に従い神を愛し命を得るのか、神に逆らい神を愛さず死んでしまうのか――を与えられたのは重要なことです。天地の作り主である神は人間に、神を愛し神に仕えるようにとは決して強制されず、むしろ人間が自由な意思を持って、心から彼を愛し彼に仕える道を選ぶことを期待されたのでした。
1.アダムとエバはどちらの道を選びましたか?(創3:3~6)
アダムとエバは、神を愛さず従わない、神に反逆する不従順な道を選びました。
2.彼らはどんな動機を持っていましたか?(創3:5、イザ14:13~14)
これがすべての人間の基本的な罪です。私たちは自分自身を神とし、神の意思の上に自分の意思を置こうと務めてきました。
3. アダムとエバはどのような欲望に促されて罪を犯したのですか?(創3:6、Ⅰヨハ2:16)
a
b
c
肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢は、この世のすべての罪の根源です。
4. 神はエデンの園で何をなさり、心にどんな願いを持っておられましたか?(創3:8~9)
天地の造り主である神は、エデンの園へいらして、愛する息子たちと交わり、心の思いを分かちあおうとされましたが、そこにあったのは、彼の戒めを破って自分勝手な道に歩み出した人間の姿だけでした。神にそむき神から遠ざかった人間は、神からの恵と庇護を受けられず、悪魔の呪いと支配におちいりました。彼らはエデンの園から追い出され、父なる神との交わりも絶たれました。アダムとエバが罪を犯した結果、すべての人間は善悪の知識を手にしました。霊的な生まれ変わりを経ない限り、すべての人間は罪を行なう傾向を宿しています。
5. 神に対して故意に罪を犯す人間の霊的な状態について、聖書にはどのように描かれていますか?
" (ロマ3:10~19,23)"
a(10節)
b(11節)
c(11節)
d(12節)
e(12節)
f(13,14節)
g(15節)
h(16節)
i(17節)
j(18節)
k(23節)
6. すべての人間が故意に罪を犯し神を求めていないとすれば、どのようにして人間は神を知ることができますか?(イザ19:20、ルカ19:10、ヨハ6:44)
7.人間を悔い改めに導くものはなにですか?(ロマ2:4)
神は慈愛をもって反逆した人間を探し求めておられます。神の愛は人間の心に働きかけ、罪を悟らせ、彼らを神のみもとに引き寄せます。神の愛は、かたくなで反逆的な人間を窮地に立たせ、ついにはその罪に死んでいる状態を捨て、神にゆだねるように導き続けます。しかし、神の備えた道を選んで命に至るのか、それを拒否して死に至るのかということについては、神は人間に選択権をお与えになったのです。
8.私たちは、自分自身のよい行いによって自分を救えますか?(エペ2:8~9、テト3:5)
9.私たちは、律法を守ることによって救われますか?(ガラ3:21、ロマ3:20)
10.律法と罪について、パウロは自分自身のことをどのように語っていますか?
(ピリ3:6、Ⅰテモ1:15)
11.律法の目的は何でしたか?(ロマ3:19~20)
12.古い契約のもとでは、人間はどのようにして罪からきよめられ、神との正しい関係に入りました
か?(レビ17:11)
罪を贖い、それをおおうための血のいけにえの制度は、この世の初めから神が計画されていたものです。アダム、アベル、ノア、アブラハム、ヤコブそしてイスラエルのすべての民は、罪の贖いのために血のいけにえを捧げました。神はいけにえとして動物を求められました。それは動物の血が純粋で罪にまみれておらず、汚れのないものだからです。それは罪にむかう性質を含んでいません。古い契約のもとでは、動物の血を注ぎだすことが人間の罪をおおい、贖いとなりました。
13.イエスが地上に来られたのは何をするためですか?(マタ1:20~23、Ⅰヨハ3:5)
14.彼は、どのように呼ばれましたか?(ヨハ1:29)
血統は父から受け継がれます。聖書は、肉の命は血の中にあると言っています。イエスは罪のない方でした。アダムの血を受け継いだのではないからです。神の血がイエスの血管を流れていました。そしてその血が、世の罪を取り除くために流されたのです。
15.イエスの血は、いけにえとして動物の血よりも優れたものですか?(ヘブ9:13~14)
古い契約における贖いに優るすばらしい贖いをイエスはもたらされました。古い契約における罪の赦しは動物の血を通して与えられましたが、イエスの贖いは、罪の赦しのための単なる捧げもの以上のものでした。
16.実際にイエスは、十字架上で私たちのために何をしてくださいましたか?
(Ⅰペテロ2:24、ガラ3:13、ローマ6:6~7)
a
b
c
d
以上のことからわかるように、イエスの贖いによって私たちは罪を赦されたにとどまらず、罪、病気、呪いから完全に解放されたのです。
17.イエスがご自分の血によってもたらし、確立された“新しい契約”とは何ですか?
(ヘブ8:8~12、エゼ36:26~27)
a(10節)
b(10節)
c(11節)
d (12節)
e(26節)
f(26節)
18.どうすれば、私たちはこの新しい契約にあずかれますか?(使3:19、ローマ10:9~10)
a
b
19.イエスが世に遣わされたのは何のためですか?(ヨハ3:16~17)
20.神のさばきを受けるのはどんな人でか?(ヨハ3:18~19)
新しい契約のもとで、メシヤであるイエスを通して神が提供されていることがらを人が拒否するのであれば、そのような人々が救われる道はのこされていません。イエスの十字架以外に贖いは存在しないからです。
21.悔い改めない罪人は最終的にどうなりますか?(マタ25:41、黙20:12~15)
22.神は何を望んでおられますか?(Ⅱペテ3:9)
*暗唱聖句:ローマ人への手紙 5章9節、ガラテヤ人への手紙 1章4節
(ボブ&ローズ・ワイナー著)
解答
第1課 キリストの贖罪、人間の罪に対する神の備え
1.神に逆らい反旗をひるがえす道
2.自分を神の上に置き、自分たちが神になること
3. a 肉の欲(その木は、食べるのに良かった)
b 目の欲(目に慕わしかった)
c 暮らし向きの自慢(賢くなることは好ましかった)
4.園を歩きまわって人に呼びかけ、彼らとの交わりを求めておられました。 ?
5. a 義人はいない。ひとりもいない。
b 悟りのある人はいない。
c 神を求める人はいない。
d すべての人が迷い出て、みな、ともに無益な者となった。
e 善を行うひとはいない。ひとりもいない。
f 彼らののどは、開いた墓であり、彼らはその舌で欺く。彼らのくちびるの下には、まむしの毒があり、彼らの口は、
のろいと苦さで満ちている。
g 彼らの足は血を流すのに速い
h 彼らの道には破壊と悲惨がある。
I 彼らは平和の道を知らない。
j 彼らの目の前には、神に対する恐れがない。
k すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができない。
6.失われた者たちを捜し出すために、救い主、解放者である人の子を神は遣わさました。彼を遣わされた父によっ て 人間は
彼のところに引き寄せられます。
7.神の慈愛
8.いいえ
9.いいえ
10.律法による義についてならば非難されるところがなかったにもかかわらず、罪人のかしらでしかなかった。
11.罪の意識を生じさせ、全世界を神のさばきに服させること。
12.動物の血を注ぎだすことによって。
13.罪を取り除くため。(罪を贖ういけにえは、罪のないものでなければならない)
14.見よ、世の罪を取り除く神の小羊
15.はい
16.a 私たちの罪をその身に負われました。
b 私たちの病をその身に負われました。
c 私たちのためにのろわれたものとなられました。
d 罪のからだが滅びて、私たちがもはや罪の奴隷でなくなるようにされました。
17.a わたしは、わたしの律法を彼らの思いの中に入れ、彼らの心に書きつける。
b わたしは彼らの神となり、彼らは私の民となる。
c 彼らはみな、私を知るようになる。
d わたしは彼らの不義にあわれみをかけ、もはや、彼らの罪を思い出さない。
e あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊をさずける。
f わたしはあなたがたのからだから石の心を取り除く。
18.a 悔い改める。。
b イエスを主と告白し、神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じる。
19.世の人々を救い、彼らに永遠の命を与えるため
20.イエスを信じないで、光よりも闇を愛する人
21.火の池に投げ込まれます。
22.ひとりでも滅びず、すべての人が悔い改めて真理にめざめること。