フィリップスタンレー師の生涯から見る3つのキーワード
一つ目は“降伏”(英語で surrender)。
神のために生きるというここと、神の御心に私たちの人生を委ねることはまったく別のことです。 “降伏”とは私たちにとって重要な言葉です。第二次世界大戦直後、日本は実際に連合国に降伏しました。戦後、スタンレー師は、東京に駐留していました。当時、彼はある兵隊向けの集会(GIゴスペルアワー)に参加し、キリストに人生を捧げる決断をし、聖霊に満たされる体験をしました。そして、その後日本宣教に導かれ、神はスタンレー師に広島へ行くように語られました。人の多い都市ではなく、中国地方の中心に位置する盆地の町、三次へと導かれました。そして、この地に根ざして教会を形成するように導かれたのです。
一人の人物が主に人生を明け渡し、“降伏”したことにより、私たちの町にも福音が伝えられ多くの人に良い影響がもたらされました。また、多くの霊的指導者が生み出され、様々な地域へと遣わされていきました。
スタンレー師の説教を通訳する機会が何度もありましたが、彼はよく「降伏」という言葉を用いていたことを思い起こしましす。イエス様も、ゲッセマネの園で、神の御心に従う祈りを捧げられました。私たちが主の前にへりくだり、降伏し、主の御心に従うとき、私たちは結果的に主の恵みを受け、また周りの人々にも祝福を注ぐ存在となるのです。日々、主の前に降伏していく気持ちを持ち続けましょう。
2つ目は“若者(ユース)”。
若い世代へのアプローチは、スタンレー師にとって優先事項でした。もちろん彼はすべての世代を愛しておられましたが、意図的に若い世代にアプローチするように私たちを導き、励まされました。中高生のキャンプ等のイベントを企画してくださいました。次世代への働きは、忍耐と犠牲を伴います。しかし次世代を育てなければ、教会の将来はないということを彼は良く知っていたのでしょう。私たちも、意識的に、次世代に目を向け、神のみことばに立って成長していくことを願いましょう。
3つの目は“聖霊”。
主に力強く仕えていくためには、聖霊の力が必要です。スタンレー師は、常に私たちに聖霊によって祈り、また異言で祈ることを勧めておられました。また聖霊による九つの賜物を用いるよう、私たちを励まされました。三次に来られるたびに、私たちの教会が霊的に活性化され、喜びと感謝に満ち、素晴らしい主の臨在の中で礼拝が導かれように期待しておられました。
神は、求める者にいつも新鮮な、またフレッシュな油注ぎを与えられると信じます。スタンレー師も、世界宣教の中で、何度も大きなチャレンジに直面されたと思います。聖霊が彼をリフレッシュさせ、励まされたように、私たちも今日、聖霊を通して、励ましと力を受け取ることができるのです。